アカネ ウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)が、2020年秋冬コレクションを発表した。

英国クラシックカーを着想源に

今季のアカネ ウツノミヤのイメージソースとなったのは、英国のクラシックカー。そのどこか懐かしく、気品漂う佇まいを表現するかのように、アイボリーやブラウン、ブラックといった落ちついたカラーパレットをふんだんに取り入れているのが特徴だ。

ロングスカートから覗く“女性らしさ”

本来ブランドの得意とする鮮やかな色彩を抑えたコレクションではあるが、シルエットやディテールに捻りを加えて、女性らしさを表現することも忘れてはいない。今季散見されたロングスカート＆ワンピースでは、フロントのジップやボタンを大胆に開けて、スリットが入っているかのような着こなしを披露。ブラウンカラーのロングスカートは、裏地に明るいベージュを採用したことで、スカートから覗くモデルの脚をより一層引き立てている。

異素材×異素材

異素材のドッキングからも、女性らしさを引き出すアプローチが見て取れた。こっくりと深いモカブラウンのシャツに合わせた同色のスカートは、途中から“馬の毛”を使用したアイボリーへと移行。ほのかに足を透かせる軽やかな生地が、ソフトな印象をプラスしてくれる。

相反する要素をディテールに

またレザーのようにも見える、ハードなブラックスカートは、ディテールに一捻り。毛足の長い装飾をポケット周りや、ひざ元にあしらうことで、秋冬らしい温かな表情へと導いている。

ニットも登場

アカネ ウツノミヤの定番であるニットには、マルチボーダー柄を使用しながらも、バランスのとれた色彩で上品な表情に。ボトムスには、膝丈のハーフパンツを合わせたフレッシュなスタイリングを提案した。

足元は、大胆なブーツで

足元を飾るのは、履き口を大きく設定したロングブーツ。このインパクト溢れるフットウェアは、クラシックカーのタイヤやシートから着想を得て生まれたという。中でも目を惹いたのは、アイボリー一色のミニマルなスタイリングにブーツを組み合わせたルック。スレンダーなシルエットに、真っ黒なブーツをあえて主役として選ぶことで、華奢な女性らしさがより一層引き立てられていた。